[アフィリエイト]広告主のメリット・デメリット

 
みーくん
今だと色々な広告の出し方があると思うけど、アフィリエイトはなぜ選ばれるのかな?
 
あち
確かに色んな人・企業がアフィリエイトをやっているのには理由があるよね。今回は広告主からみたアフィリエイトのメリット・デメリットについて説明するよ!

アフィリエイトは年々市場を広げてきています。市場が広がるということは、その分、業界の多くの人や企業が参入していることになります。

何がそれほど魅力的なのか、また、注意しなければならない点について、広告主視点で説明していきます。

それではいきましょう。

メリット

①成果報酬型

まず有名なことですが、アフィリエイトは基本的に成果報酬型です。成果報酬とは、実際にユーザが商品を購入した時のみ費用を支払うことです。

つまり、誰かが商品を購入しない限り、広告主側は何も支払う必要がないということです。

ただ、中にはクリック課金型も稀にあるので、毎回成果報酬型という訳ではありません。クリック課金型とは、ユーザがパートナーのサイト上で広告をクリックする度に発生する費用です。もちろん、実際に商品を購入する人より広告をクリックする人の方が多いので、1クリック毎の費用はそれほど高くないケースがほとんどです。ただし、ちりも積もれば山となるので、どちらが費用を抑えられるかはASPと契約する前にある程度試算をしておいた方が良いと思います。

②パートナーが勝手に商品を宣伝してくれる

これはそのままの通りで、かつ当たり前でしょと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、冷静に考えてみると、これはだいぶ広告主にとって都合が良いビジネスです。

というのも、YoutubeやSNSで広告を配信しようとすると、必ず費用が発生します。つまり広告を表示するだけで費用が発生することになります。またネット広告以外のテレビや雑誌であっても、ユーザが商品を購入したかどうかは関係なく、広告を出すだけで費用がかかります。

ただ、アフィリエイトは他の業界とは異なり、広告はパートナーが勝手に載せてくれるので広告主の負担がありません。また、上級者のパートナーになってくると、さらに自分で広告費用を払って、Youtube、SNS、リスティングなどを活用しています。

本来であればSNS広告やリスティングなどは企業が直接運用し、費用を払うケースが多いと思います。しかしながら、アフィリエイトではその費用をパートナーが負担してくれます。

ですので広告主はユーザが商品を購入した(もしくはクリック)という点において費用を払えば良いのです。

デメリット

規約を守らないパートナーが少なからずいる

メリットの部分で触れたように、数多くのパートナーが広告主の商品を宣伝してくれます。しかし、これは怖い面もあります。というのも不特定多数の見知らぬ人(パートナー)が商品を宣伝するという意味でもあるからです。

その中で、規約を守らないパートナーも一定数いるということをあらかじめ認識しておく必要があります。

「規約」というとイメージが湧きにくいかもしれないので、広告主にとって不利益となるであろう例を上げます。

  • 許可されていない芸能人の画像、名前を使用
    • 実際は芸能人のみならず一般人も含まれます
  • 誇張表現・薬機法に抵触する集客
    • 例:「このサプリを飲めば癌が治ります」

上の例である程度イメージを持てたと思います。そして実際にこういったことを意図的に実施する方も中にはいらっしゃいます。

さらにタチが悪いことに、こういった事象が発覚した場合、損害賠償等の対応は広告主が行うことになっています。パートナーが勝手にやったことなのに、それを広告主に追求するのはなかなか酷ですが、現状そうなるケースが多いです。

では、パートナーのサイトを定期的にチェックすれば良いのでは?という案もあるかもしれません。しかし、もし多くのパートナーが商品を宣伝してくれているのであれば、チェックに膨大なコストがかかります。

また、巧妙なパートナーは自身のサイトを公開しないことがあります。厳密にいうと広告を配信しているサイトを公開しないです。どういうこと?と思われるかもしれません。

まず一つ目として、別の記事でも触れましたが、パートナーは基本的にASPというシステムに登録します。また、その際に、パートナーのサイトを入力してもらったりしますが、それはパートナーが持っているサイトではあるが、実際に広告が表示されるサイトではない場合があります。

では、実際に広告が表示されるサイトを入力してもらうようにしては?という疑問が出てくると思いますが、これはいまの業界的に難しいところです。規約を守っていようがいまいが、パートナーはASPの登録から始まります。パートナーは登録が完了してから、やっとそのASPが取り扱っている商品を確認することができます。ですので多くの場合は、ASPの登録が終わり、商品を選んでからサイトを作成する流れになります。宣伝する商品が決まっていないのに広告用のサイトを作成することはできませんよね。こうなってくると、ASP登録時に広告を表示するサイトを入力してもらうことが難しくなってきます。

二つ目として、パートナーは「リファラー」を隠すことがあります。リファラーとはユーザが以前いたサイトのURLのことを指します。

基本的なユーザの流れをざっくりと記すと下の通りです。

  • ユーザが広告をクリック → 広告主のサイトへ遷移
    • ※実際にはもう少し複雑です。

ASPのシステムは、ユーザが広告主のサイトに訪れる前にどのサイト(リファラー)にいたか検知する機構を持っていたりします。リファラーを取得することができれば、ユーザがどういったルートで商品購入に至ったかを分析することができるのでマーケティングなどで使えます。

しかしリファラーは割と簡単に隠すことができます。また隠されてしまうとASP側ではユーザがどのサイトを経由して広告主のサイトに来たか検知ができなくなります。規約を守らない人であれば当然検知されないようにリファラーを隠しますよね。


今回は広告主視点でのアフィリエイトのメリット・デメリットを紹介しました。メリットも大きいですが、その反面デメリットも非常に大きいです。

少しずつアフィリエイトの市場は広がりつつありますが、もしデメリットの部分を解消することができれば爆発的に市場が大きくなるのではと感じています。