帰国子女のための一般入試戦略

  • 2021年5月23日
  • 学習
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みーくん
帰国子女なら英語を活かして推薦の方が良いんじゃないの?
 
あち
言いたいことはすごいわかるんだけど、そう上手くいく訳でもないんだ。

帰国子女は推薦を選ぶ方が多いと思われます。当時受験生だった私の周りを見てみると推薦を選択している方が多かったので偏見ということもないでしょう。

ただ今回私が取り上げる帰国子女についてですが、全員が対象というわけではありません。中には推薦を選んだ方が良い方もいらっしゃるので、そこにも触れていきます。

それではいきましょう。

現状の英語スキルを分析

当たり前ですが、まずは自身の英語スキルがどの程度か知っておく必要があります。また、分析にあたって自分に正直になってください。

これは偏見ですが、割と帰国子女の方はプライドが高いイメージがあります。私もかつてはそうでした。海外で生活していたことを盾に、海外生活をしたことない人を下に見ていたりもしました。

ただし、今回はそういったことに心当たりがある人は取り払ってください。そのプライドは邪魔にしかなりませんし、日本だけで見てもそういった人より英語が得意な人はゴロゴロいます。

上記を踏まえた上での分析で、現在の英語スキルが十分に高いと客観的に見ても疑いようがない人(例:英検1級、TOEIC900以上など)は、これ以降読まなくても良いかもしれません。

やはり中には非常に英語スキルが高い方もいらっしゃるので、そういった人は逆に推薦の方が良いかもしれません。というのも、英語のスキルに集中しすぎて他の科目に時間が割けず、一般入試で戦っていけないからです。

 
あち
余程意識が高くなければ、英語スキルが高い人でも受験への準備は高校生活の後半から始める。また、そういう人たちでもなかなか一発で資格を取れたりしないから他に時間を割けない。

私は分析の結果、それほど英語は飛び抜けていないと感じ、一般で戦っていくことを決意しました。海外生活によって日常会話には苦労しないですし、基本的に日本の高校レベルであれば即回答できます。ただ私の周りには、飛び抜けて英語ができる人が何人かいました。受験が近くにつれ、そういった人たち + 全国にいる帰国子女と推薦で戦って勝てるイメージができませんでした。

私と同じ気持ちを持っている方は一般入試も視野に入れて欲しいです。

選択する教科

これは人によって得意科目が異なるので、私の経験をもとに進めていきますが、中には共感してくれる人もいると思っています。

私が選択した道は、「私立文系」です。その中で選択した教科は英語、国語(現代文、古文、漢文)、世界史です。

まず、なぜ文系なのかと言いますと、私がそもそも理系教科が苦手だったというのもありますが、その背景として通っていた学校が少なからず起因しています。私が住んでいたのはアメリカで、世界的に見ても優秀な人が多いイメージだと思います。ただ私が通っていた学校の数学の授業があまりにも低レベルでした。正確にはもう覚えていませんが中1、2くらいまでかけ算をやっていた覚えがあります。このように、進度があまりにも遅かったので当時は数学において学年1位を何回も取っていました。

ただ日本に帰ってきて、アメリカの学校がいかに遅れていたのかを痛感しました。何回も赤点を取り、次第に数学に苦手意識を持つようになってしまいました。

それは受験まで続き、入試において迷わず文系を選択しました。

次に選択した教科ですが、英語と国語は特に言及する必要はないと思います。強いて言えば、国語で漢文も含めているのは、基本的に早慶あたりの大学を受験すると大体の学部で必須となるからです。

なので社会において、なぜ世界史を選んだかですが、これは単純で消去法です。他の選択肢として日本史と政治経済があると思います。日本史においては漢字が多いのと政治経済は対応している学部が多くないことから世界史に辿り着きました。

漢字は特別苦手だった訳ではないですが、漢字よりカタカナ系のものの方が自分にあっていると思った次第ですね。

 

 
あち
漢字を避けたと思ったら、中国史でいっぱい出てきてビックリしたのは良い思い出!笑

有利な学部を選ぶ

入試のための教科が選び終わったら、あとは基本的に勉強するだけです。

(勉強方法に関しては別の記事で書こうと思います。)

ただ、勉強も大事ですが、かの有名なドラマ「ドラゴン桜」でも言われているように情報も非常に重要です。

帰国子女であれば、選択した教科のうち一番得意なものは英語になると思います。ということは英語の配点が高い学部を選ぶべきです。最近だと英語の配点が一番高い学部が増えてきましたが、念のため事前に調査はしておいた方が良いです。例えば私が受験生の時は文学部などは国語の配点が英語より高いか一緒くらいでした。そうなると英語でのアドバンテージが取れません。いや、それより国語で大差をつけられると勝ち目はないので、どちらかというと不利な状態かもしれません。

幸いにもネットが広く普及した昨今では、こういった内容をネットですぐに確認することができます。

調査自体は1日もあればある程度収集することができます。自分が有利に戦えるフィールドを選定しましょう。また、それが終わったらある程度志望校が絞れてきます。そうなればあとはその志望校に向けて対策を取れば良いだけになるので効率的に勉強をすることが可能となります。

また、この考え方は受験のみならず、社会人としても重要なスキルだと思っています。受験は短期間で色んなことを学べる瞬間でもあるので、頑張る価値は非常に高いです。


以上が帰国子女のための一般入試戦略です。かなり私の経験によるところが多いですが、誰かの参考になれば幸いです。

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